マナツルはアイヌ語

真鶴をマツルと読む人がいたが、文字からは元々「マナヅル」とは読めないのだ。佳字と言って後から縁起の良い文字を当てたもので、古文書には真名鶴、真奈鶴と書いてある。マナツルはアイヌ語で地形から来た名といわれる。ツルとは連なる長いものを言う。マナとは岩場のこと。岩が海面に長く突き出したという意味だ。真鶴半島はまさしくマナツルだ。

また真鶴町には尻の付く地名が5つある。沢尻、大ヶ尻、水尻、麦尻、尻懸。尻とはやはりアイヌ語で断崖のことを指す。農園の海に面した崖は沢尻という。沢尻は水の湧く崖の意。海岸に降りると波打際に湧き水が流れている。その為か美味しいワカメがたくさん採れる場所だ。地名のアイヌ説は、父の親友の郷土史家の設だが私も支持している。

2025年1月22日