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昔、真鶴の風景が気に入り住み着いたお坊さんがいました。名前は風外慧薫。風外道人とも言われています。
風外は永禄11年(1568)群馬に生まれ諸国行脚して大悟し、小田原の城願寺の住職になりましたが、求道の為に曽我山で穴居生活に入りました。
寛永4年(1627)60歳の頃、真鶴の自泉院の日和山の洞窟に居住。当時の名主、五味伊右衛門演貞の願いで天神堂を開き、「巖屋縁起」「貴宮大明神縁起」等を書き残しました。村人にも三ツ石に弁財天を、亡き父母の為に石像を刻んで供養しました。子供たちからも親しまれ「雨こんこんふってきた、天神堂の坊さんに蓑笠もっていこう」と歌われています。
真鶴に住んで20余年余り、風外は突然姿を消して伊豆に旅立ってしまいました。
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